加具留矢流余

かぐるやるよ

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

個人開発サービスの記事周りをWordpressに切り出した。

タイトルの日本語が怪しい気がします。コツコツ開発しているanntの話です。

anntはFirebaseで動いていて基本的には静的なページで動いていたので、チュートリアルなどの記事を書くときも直接htmlタグ付けしていくという苦行をしていました。最近さすがに当時の自分は何を考えてこんなの作ったんだ?と思い始めたので記事や頻繁に編集する部分をWordpressに切り出しました。

利用する環境

とにかく楽に環境を整えたかったのでWordpressGCP Market Placeで立てようと決めていました。GCP Market PlaceでWordpressを立てるのは本当に楽でクリックしていくだけで新しいインスタンスWordpressが動いている状態になります。Google様々です。

cloud.google.com

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本当に運用開始ボタンひとつで起動できます。

全体の構成として当初はannt.aiに来た/post以下のリクエストだけをうまくWordpressに回せないか検討していました。色々方法を模索しましたがFirebaseはあくまで静的ファイルのホスティングやサーバレスでシンプルなAPIを実現するためのサービスです。来たリクエストの一部を別のサーバーに流すようなロードバランサ的な機能は簡単には実現できなさそうでした。

Firebaseの前に別のロードバランサ挟んでリクエスト割り振ればいいのでは?と思いもしましたが更に課金するのは嫌だなという気持ちになりました。嘘です。本当は面倒くさかっただけです。なので更に別の方法を模索しました。

最終的な構成

結論としてサブドメイン取ってサービス本体とは完全に切り離して運用することにしました。本体のサービスとは完全に分かれているので管理が楽です。何かに負けている気がしますが気にしません。大事なのはスピードです。

GCP Market Placeで作成されたインスタンスにはIPアドレスが振り分けられますがデフォルトだとエフェメラルという設定になっていて、インスタンスを起動停止するたびに別のIPに変わってしまう可能性があります。最終的にいい感じにインスタンスに対してサブドメインを設定するには、

  • 静的IPアドレスに切り替える
  • ネームサーバーに設定を追加
  • TLSの設定

こんな感じの作業をやっていく必要があります。

静的IPアドレスの設定

調べるとたくさん記事が出てきます。 Google Cloud Platformの外部IPアドレスのURLから静的アドレスに変更できます。 条件によっては課金されるので注意してください。

GCPで作成したWordpressの静的IPアドレスの設定方法 - Qiita

ネームサーバーの設定変更

利用しているレジストラ(お名前.comやGoogleドメイン等)によってやり方は違うと思います。 やることとしては新しいサブドメインと作成した静的アドレスを対応付けるAレコードを追加するだけで大丈夫なはずです。

TLSSSL)の設定

今はTLSが正しい表現になるのでしょうか。初めてTLSの設定を行いましたがCertbotというツールを使えばLet's encryptの証明書を簡単に手に入れられます。

GCP Market PlaceでWordpressを立ち上げるとおそらくDebianApacheで動いていると思います(今後変わる可能性もあるので注意してください)。 自分はaptでcertbotをインストールしましたが(うろ覚え)CertbotのトップページにOS+サーバーを指定すれば導入方法を親切に教えてくれるので、それに従うのが一番確実かと思います。Wordpress+GCP Market Place + TLSググると何個か日本語の資料も引っかかりますが古いのかCertbotが正しく動作しなかったので素直に公式に従うのがいいと思います。 certbot.eff.org

そんなこんなで最後には無事Wordpress環境を整えることが出来ました。本当に楽にセットアップできるので、雑にブログ or それに類する記事執筆システム作るにはおすすめです。

↓ 作ったもの。

https://post.annt.ai/